帰化申請の受理手続きで宣誓書の朗読を求められます
――難読漢字、読めますか?
宣誓書には日常ではあまり見かけない難読漢字が含まれており、日本語に自信がある方でも緊張で読めなくなることがあります。
読み間違えると「日本語能力に問題あり」と記録される可能性も――事前練習が鉄則です!
多くの申請者にとって、法務局へ書類を持参し受理手続きを行う日は、帰化申請の中でも特に緊張する場面のひとつです。しかし、見落とされがちな重要なポイントがあります。それが、受理手続きの際に行われる「宣誓書の朗読」です。
宣誓書とは、申請者が「帰化の意義を理解し、日本国民になることを誓う」旨を法務局に対して宣誓する正式な文書です。内容は難しくありませんが、日常ではあまり目にしない難読漢字や専門用語が含まれており、日本語の日常会話に問題がない方であっても、緊張した場面で突然読めなくなることがあります。
もし朗読が滞ったり、何度も詰まったりした場合、窓口担当者に「日本語能力に課題がある」と判断・記録される可能性があります。これが後の審査に影響することもあるため、事前の準備が欠かせません。本記事では、宣誓書に関する注意点と効果的な練習方法をご紹介します。
一、宣誓書とは?受理手続きにおける位置づけ
宣誓書は、帰化申請の受理手続きの際に、申請者がその場で朗読し、署名する文書です。内容は以下のとおりです。
「私(わたし)は、日本国憲法(にほんこくけんぽう)及(および)び法令(ほうれい)を遵守(じゅんしゅ)し、定(さだ)められた義務(ぎむ)を履行(りこう)し、善良(ぜんりょう)な国民(こくみん)となることを誓(ちか)います。」
この宣誓書は、書類として提出するだけでなく、法務局の担当者の前で実際に声に出して読む必要があります。これは、申請者の日本語能力と帰化への意思を確認する重要な機会のひとつとなっています。
二、読み間違えるとどうなる?
- ある漢字で詰まり、長時間読めない
- 何度も止まり、最後まで流暢に読めない
- 明らかな読み間違いを自分で修正できない
- 緊張で声が極端に小さく、聞き取れない
帰化申請の審査においては、日本語能力も重要な判断材料のひとつです。宣誓書の朗読は受理手続きのひとコマに過ぎませんが、担当者の前での「リアルタイムの実演」であるため、書類よりも直接的に日本語能力が評価される場面です。軽く見ずに、しっかりと準備して臨みましょう。
三、宣誓書に含まれる難読語・注意ワード
宣誓書の文章は短いながらも、日常会話ではあまり使わない漢字・表現が含まれています。以下の語句は特に注意が必要です。
- 遵守(じゅんしゅ)——「遵」は日常ではほぼ見かけない難字。「じゅん」と読む
- 及び(および)——漢字1文字だが、「及」を「およ」と読むのは要練習
- 法令(ほうれい)——「令」を「れい」と確実に読めるよう確認を
- 履行(りこう)——「履」(り)は普段あまり見ない字。「りこう」とスムーズに読む練習を
- 義務(ぎむ)——比較的よく使う語だが、緊張時に読み飛ばすことがある
- 善良(ぜんりょう)——「良」を「りょう」と読む点を意識して
- 誓います(ちかいます)——「誓」(ちか)は難字の代表格。確実に読めるよう練習を
外国籍の方にとっては漢字の意味は理解できても、日本語の読み方(音読み・訓読み)が中国語の発音とは大きく異なるため、頭ではわかっていても口から出てこないケースがよくあります。一語一語、声に出して練習することが最も効果的です。
四、法務局に行く前の準備方法
当事務所がおすすめする、実践的な宣誓書の練習ステップをご紹介します。
- 宣誓書の全文内容を事前に確認した
- 難読漢字にふりがなを振った
- 声に出して複数回練習した
- 全文を流暢かつ明瞭に読めるようになった
- 当日は十分な睡眠で万全の状態で臨む
五、行政書士の同行サポートという選択肢
当事務所では、法務局への同行サービスを提供しています。行政書士が同行することには、以下のようなメリットがあります。
- 宣誓書の朗読練習を事前に指導——どの語句が読みにくいかを把握し、一緒に模擬練習を行います
- 当日の緊張を和らげるサポート——待合中に声がけし、落ち着いた状態で手続きに臨めるよう配慮します
- 担当者からの質問や追加要求への対応——その場で補足書類の確認や確認事項の調整が可能です
- 受理漏れを防ぐ——書類の不備や手続きミスがあると当日受理されない場合があります。同行によってこうしたリスクを大幅に軽減できます
専門家にお任せください
※ 宣誓書の具体的な内容および受理手続きの流れは、法務局や申請者の状況によって異なる場合があります。
※ 宣誓書の朗読が求められるかどうかは各法務局の運用によって異なります。事前に担当窓口へご確認ください。


